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TVタックルの安楽死特集で考えさせられること

 

12月24日に放送されていたビートたけしのTVタックルという番組を、お風呂上りについていたので偶然みました。

 

TVタックルはかなり有名な番組でテレビをそこまで観ない私でもしっている番組の1つ。その中で私の頭の中に強く残っているのが「安楽死特集」です。

 

名前が思い出せないけど、とある脚本家が「天涯孤独だからもういつ死んでも良い」みたいな事を言っているのが印象的です。

 

恐らく多くの人はこの人に対して批判的な意見を持つでしょう。命を大事に扱えなどという言葉が沢山聞こえるのが目に見えています。

 

脚本家の安楽死の件もそうですが、私が思った事は別にあります。

 

 

日本人で安楽死した人は1人

 

あなたはスイスで安楽死を支援する所がある事を知っていますか?安楽死を支援する所と言えば「ディグニタス」という団体。

 

 

この団体は肉体的にもう治らない人、精神的に耐えがたい苦痛を感じている人などに楽に死ねる様に安楽死をさせる事の出来る数少ない団体です。

 

恐らく自殺や安楽死を考えたことがある人なら聞いた事がある団体でしょう。

 

この団体の特徴といえば、どの国の人でもお金さえ払えば安楽死をさせてくれる所。安楽死というのは世界各国で非常にデリケートな問題。宗教の考え方のお陰で死というワードは本来はあまり口に出してはいけない事になっています。

 

 

しかしディグニタスではどんな国だろうと、全ての人を受け入れてくれます。もちろん日本人も絶対に受け入れてくれます、お金さえ払えば。

 

そこの番組の中で時間にして10秒程でしたが物凄く気になる事を言っていました。それは「日本人で安楽死したのは過去に1人だけ」番組の中で確かにそう言っていました。

 

この言葉で私が何を思ったのか?それは日本ではこれだけ死にたいと思っている人がいるのに、安楽死を選ぶ人はほとんどいないと言う点です。

 

日本はいま他の国に比べると非常に豊かな国です。プライドさえ捨てれば日本で餓死する事はまずないと言われている程、日本は豊かな国です。

 

そんな豊かな日本ですが、精神的には豊かではない人が多いです。

 

ネットをみると10代から70代くらいの人が「死にたい」とネット掲示板やヤフー知恵に書いてあるのがよく分かります。

 

社会人の人も働きすぎたせいで、自分の人生の意味が分からずただ何となく生きているだけと抜け殻の様に働く人も沢山います。

 

しかし自分から安楽死を選ぼうと考えている人は非常に少ないようです。自殺は怖いから楽に死ねる方法を探す人が多いですが、安楽死をしようと考える人はかなり少ない様です。

 

 

まあ20代~60代の人はまだ体が動くのでスイスまでいって安楽死をしようと考える人は少ないでしょう。しかし70歳から上の人は今回出演した脚本家の様に「生きる意味がないから死にたい」と思っている人もいるでしょう。

 

だけど安楽死を自分から死ぬのは怖いのか、単純にお金がないからか分からないですけど、意外と安楽死を選ぶ人は少ない事がよく分かります。

 

 

登録者は30%程死んだことから分かる事

 

ちなみにディグニタスに登録した中で、30%程の人が安楽死を選んでいるようです。これもテレビで言っていました。

 

私はこの30%という数字で「意外と少ない!」と非常に思っています。

 

ディグニタスのシステムはよく分かりませんが、登録して医者に肉体的、精神的に苦痛の状態であるなら安楽死を許されるはずです。

 

しかしその中でもたった30%の人しか安楽死を選んでいません。半分以下の人ですよ?

 

やはり、安楽死が出来るといっても、自分から積極的に命をなくすことが怖いのでしょうか。

 

 

自分は死んでも家族は死なせたくないもどかしさ

 

少し話が変わりますが、家族が安楽死させてほしいと願ったらどうしますか?

 

私は少し精神が病んでいて、定期的に「もう死にたい」と思う事があります。しかし自殺する勇気なんて全くないので、「早く寿命が来てほしい」と最近は思う事があります。

 

だけど私がかなり身勝手だと思うのは「家族には長生きして欲しい」と願っている事です。不思議ですよね?自分は早く死にたいのに家族には長生きして欲しいって。

 

恐らくかなりの人が思っているんじゃないですか?家族には長生きして欲しい。だけど自分は長生きしたくない。

 

恐らく日本で安楽死制度が出来ない理由がそれなんですよね。他人には死んでほしくないから、安楽死制度なんて家族が早死にするかもしれない制度、そんなもの恐ろしくてたまりませんよ。

 

 

安楽死は法律で出来ると安心感がある

 

結局私が何が言いたいのかというと、安楽死は確かに他人にはやって欲しくない。だけど法律として認められたら物凄い安心感があるんじゃないか?ということです。

 

日本では安楽死制度は全く進んでいません。日本人の性格の良いとこで「他人に優しくする」という特徴があるので、他人を殺す事を合法化する安楽死制度は多くの人が反対です。

 

しかし安楽死制度は法律で決められても多くの人は使わないであろうと私は思っています。

 

普段から死にたいと言う人や、思っている人の70%くらいはいざ死ぬ場所を用意されると死ねません。

 

理由は怖くなるからです。やはり人間の生存本能が働くのか、心の中では死にたいと思っていてもいざ「死ぬ場所を用意したのでいますぐ死にますか?」という事になると途端に怖がります。

 

やはり誰でも急に死ぬのは怖いのでしょう。私だって定期的に死にたいと精神が不安定になった時に「いますぐ死ぬことが出来るけど死にますか?」と聞かれたら絶対に死ぬ覚悟がありません。

 

 

だから安楽死制度が出来たとしても日本人の90%は利用しないでしょう。それどころか安楽死制度が出来たとしても「健康的な体の人」はまず利用できません。

 

スイスの様に病気で体が全く動かない人でないと利用はできないでしょう。

 

しかもさっき言ったように安楽死が出来るよと言われても、人は死を怖がるので安楽死を利用する人がほとんどいないでしょう。

 

だから安楽死制度は「いつでも死ねる安心感」を生み出してくれるある意味、精神安定剤の様な役割になってくれると思うので、日本でも安楽死制度をぜひ作って欲しいです。