エッセイ本

【書評】精神医がうつ病になった話。うつ病は誰でもなる確率がある

 

 

 

精神医がうつ病になるなんて事はあるのか?

 

 

と思う人がいるが、実際になっている人はいる。

 

そもそも医者は病気にならないと思う人がいる。それは医者は健康になる為のプロだと思っているからだろう。

 

確かに私も医者は病気にはならないと思っていたが、今回紹介する「精神医がうつ病になった」という本をみると考えも変わるだろう。

 

精神科医がうつ病になるとは?

 

そもそも精神科医はうつ病の事を知り尽くしているだろうと思う人がいる。確かにうつ病の事を深く知っている為、普通はうつにならない様に対策が立てられるはずだがそれも違う。

 

根本的な原因は実は患者にある。うつ病になったら精神科や心療内科にいって話を聞いたり薬を貰うのだが、それでよくならない人もいる。

 

よくテレビや本なんかで「うつ病と戦っている人」をよく見る事があるだろう。あれをみると病院にいって少しずつうつ病が治っていく過程を見る事が出来る。

 

そして「病院に行けばうつ病は治る」と思っている人がいる。だが実際は治らずにそのまま自殺する人だって沢山いる。

 

この本でも書いてあったが、うつ病が治ったように思えた患者が次の日に自殺する描写があった。その患者はうつ病が治って「今までありがとうございました」とお礼を言っていたが、その今までありがとうございましたは、人生を終える為の最後の言葉ということが後になって分かる。

 

この様にどれだけ優しくしても、どれだけ長く闘病生活を続けてもうつ病は完璧に治らない人だって出てくる怖い病気だ。

 

話を戻すが、こういった自殺する患者をみると精神科医のダメージはそうとう大きいだろう。たとえ1か月だけでも自分が担当した人が亡くなる事があったら「なんで助けられなかった」と悲しむ。たとえうつ病の知識が沢山あっても現実で死をしかも担当した人を亡くしたら、友人を亡くしたのと同じ悲しみがあるだろう。

 

それでこの本の著者も段々と精神が崩壊していった。もちろん患者の事だけではない、医者という労働時間が非常に長い仕事に、医者と言う人の命を預かるプレッシャー、規則正しい生活が出来るわけないので余計に体調を崩してしまう。

 

著者はもともと真面目な性格のせいで、完璧主義、責任能力が高いなどもっともうつ病にかかりやすい性格のような人物だ。

 

本でもうつ病になって自殺寸前の所を助けてもらい仕事を休むことになっている。